この日をもって、七十二候が幕を閉じます。
今年の節分も早朝から禱りの場に馳せ参じ、
清らかな靈域から、沈む夕陽を拝むことが出来ました。
とても静かであたたかい一日でした。
和暦の元旦は立春に近い新月の日なので、
一年のはじまりは、木漏れ日のあたたかい春のはじまりでもあったと云えます。
そう考えると、旧暦とともに生きていた頃のわたし達の祖先と、
現代の人とでは、正月や節分・立春を迎えた時の風景や、
それに伴う氣分や「心の風景」といったものまでも、一味違ったのではないかと思います。
わたし達の心軆の奥に刻まれているであろう、そういった懐かしい観覚を思い出す人たちが
これから少しずつ増えてゆくように観じています。
明日の立春からまた新しい巡りが動き出す。
今年は、これまで以上に和暦にも親しんでゆきたいと思っています。
合掌